技能実習から特定技能で不許可になる原因|よくある失敗と対策を解説

技能実習から特定技能への移行は必ず許可される?

技能実習を修了した外国人や受入れ企業の方から、「技能実習を終えているので、特定技能は問題なく取得できますよね?」というご質問をいただくことがあります。

しかし、実際には、技能実習を修了していても、特定技能への在留資格変更が不許可になるケースがあります。

特定技能への移行では、

  • 外国人本人の要件
  • 受入れ企業の要件
  • 手続き上の要件

のすべてを満たす必要があります。

今回は、技能実習から特定技能への移行でよくある不許可事例と、その対策について解説します。

不許可原因「良好修了」と認められない

最も多い誤解の一つが、「技能実習を終えた=良好修了」という考え方です。

特定技能への試験免除を受けるためには、技能実習2号を良好に修了していることが必要です。

例えば、

  • 実習途中で離職
  • 実習計画未達成
  • 技能評価試験未受験
  • 素行上の問題

などがある場合、良好修了と認められない可能性があります。

対策

申請前に、

  • 技能実習修了証明書
  • 評価調書
  • 技能検定合格証明書

を確認しましょう。

不許可原因特定技能との分野の関連性がない

技能実習と特定技能には、対応関係があります。

例えば、

技能実習 特定技能
農業 農業
介護 介護
建設 建設
飲食料品製造 飲食料品製造業

などです。

関連性が認められない場合、試験免除の対象にはなりません。

対策

出入国在留管理庁が公表している、「移行対象職種・作業一覧」を必ず確認しましょう。

不許可原因日本語試験免除を誤解している

実務上、非常に多いケースです。

例えば、「技能実習を修了したのでN4は不要」と思っていても、分野が異なれば試験免除にならない場合があります。

また、特定技能「自動車運送業(タクシー)」では、日本語能力試験(JLPT)N3以上が必要です。

対策

  • 試験免除の可否
  • 分野ごとの日本語要件

を事前に確認しましょう。

不許可原因在留期限ギリギリに申請している

技能実習修了後、慌てて申請するケースがあります。

しかし、

  • 書類不足
  • 補正依頼
  • 審査期間の長期化

が発生すると、予定どおりに変更できないことがあります。

対策

技能実習終了予定日の数か月前から準備を開始しましょう。

不許可原因支援計画が不十分

特定技能1号では、外国人支援が義務付けられています。

例えば、

  • 生活オリエンテーション
  • 行政手続支援
  • 定期面談
  • 日本語学習支援

などです。

支援体制が不十分な場合、問題になることがあります。

対策

  • 自社支援体制を整備する
  • 登録支援機関へ委託する

などの対応を行いましょう。

不許可原因受入れ企業側の法令違反

外国人本人に問題がなくても、受入れ企業に問題がある場合、不許可となる可能性があります。

例えば、

  • 労働基準法違反
  • 社会保険未加入
  • 税金滞納
  • 入管法違反

などです。

対策

申請前にコンプライアンス状況を確認しましょう。

不許可原因雇用条件が適正でない

特定技能では、日本人と同等以上の報酬が必要です。

例えば、

  • 給与が著しく低い
  • 労働時間が不適切
  • 手当の計算が不明確

などの場合、問題になることがあります。

対策

雇用契約書と雇用条件書を慎重に確認しましょう。

不許可原因提出書類の不備

実務上は、

  • 添付漏れ
  • 記載ミス
  • 日付不整合
  • 翻訳漏れ

なども少なくありません。

対策

提出前にチェックリストを作成し、複数回確認しましょう。

不許可を防ぐためのチェックリスト

申請前に、次の項目を確認しましょう。

✅ 技能実習2号の良好修了

✅ 分野の関連性

✅ 日本語要件

✅ 試験免除の可否

✅ 支援体制

✅ 協議会加入

✅ 雇用条件

✅ 在留期限

✅ 添付書類

行政書士へ相談するメリット

技能実習から特定技能への移行では、

  • 良好修了確認
  • 試験免除確認
  • 分野対応確認
  • 支援計画作成
  • 在留資格変更申請

など、多くの専門的判断が必要です。

専門家へ相談することで、不許可リスクを大きく減らすことができます。

ポー行政書士事務所のサポート

当事務所では、

  • 技能実習から特定技能への移行支援
  • 在留資格変更許可申請
  • 登録支援機関関連業務
  • 特定技能受入れ支援
  • 外国人雇用コンサルティング

をサポートしております。

まとめ

技能実習から特定技能への移行は、多くのケースで可能ですが、「技能実習を修了したから必ず許可される」わけではありません。

特に、

✔ 良好修了

✔ 分野の関連性

✔ 日本語要件

✔ 支援体制

✔ 企業の法令遵守

を事前に確認することが重要です。

制度を正しく理解し、十分な準備を行うことが、スムーズな特定技能移行につながります。

「まだ依頼するか決めていない」という段階でも、お気軽にご相談ください。

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