育成就労制度の「単独型」と「監理型」の違いとは?

2027年までに施行予定の「育成就労制度」は、現在の技能実習制度に代わる新たな外国人材受入れ制度として注目されています。

制度の概要は理解していても、

  • 単独型とは何か?
  • 監理型とは何か?
  • 自社はどちらを利用することになるのか?

と疑問を持つ事業者様も多いのではないでしょうか。

今回は、育成就労制度における「単独型」と「監理型」の違いについて、事業者向けにわかりやすく解説します。

育成就労制度とは

育成就労制度は、日本国内の人材不足分野において外国人材を受け入れ、人材育成を行いながら特定技能1号への移行を目指す制度です。

現在の技能実習制度では「国際貢献」が制度目的でしたが、育成就労制度では、「人材育成」と「人材確保」が制度の中心となります。

単独型とは

単独型とは、企業グループや海外現地法人などが、自ら外国人材を受け入れ、育成を行う方式です。

現在の技能実習制度における「企業単独型」に近い仕組みです。

例えば、

  • 日本本社
  • 海外支店
  • 海外子会社
  • 関連会社

などの関係会社間で人材を受け入れるケースが想定されます。

単独型のイメージ

海外子会社
↓
日本本社へ受入れ
↓
育成就労
↓
特定技能への移行

単独型の特徴

① 自社主導で受入れできる

受入れ計画や教育内容を自社で管理できます。

② グループ企業との連携がしやすい

海外拠点を持つ企業では、人材育成戦略を立てやすいというメリットがあります。

③ 実施要件のハードルが高い

受入れや支援に関する体制整備が必要となるため、中小企業には難しいケースもあります。

監理型とは

監理型は、監理支援機関(現行の監理団体に相当)が関与して外国人材を受け入れる方式です。

多くの中小企業が利用する形になると考えられています。

監理型のイメージ

送り出し機関
↓
監理支援機関
↓
受入れ企業
↓
育成就労

監理型の特徴

① 初めての外国人雇用でも利用しやすい

監理支援機関から制度運用のサポートを受けられます。

② 定期的な監査や支援が受けられる

法令遵守や適正受入れを維持しやすくなります。

③ 管理費用が発生する

監理支援機関への費用負担があります。

単独型と監理型の違い
項目 単独型 監理型
受入れ主体 自社グループ 一般企業
支援機関 原則不要 必要
管理体制 自社管理 監理支援機関が支援
利用企業 大企業・グループ企業中心 中小企業中心
費用 自社体制構築が必要 監理費等が必要

多くの事業者は監理型になる可能性が高い

現在の技能実習制度でも、

企業単独型:約3%
団体監理型:約97%

とされており、多くの企業が監理団体を通じて外国人材を受け入れています。

育成就労制度においても、同様に監理型が中心になると予想されています。

出典:外国人技能実習機構(OTIT)公表資料

育成就労制度は特定技能への移行が重要

育成就労制度では、単に受け入れて終わりではありません。

一定期間の育成を経て、特定技能1号への移行が制度設計の重要なポイントとなっています。

そのため、

  • 日本語教育
  • 技能習得
  • 評価試験対策
  • 定着支援

などを計画的に進める必要があります。

制度開始前から準備を進めることが重要です

育成就労制度は、外国人材の受入れ方法や企業の責任がこれまで以上に重要になる制度です。

制度開始後に慌てないためにも、

  • 自社が対象分野か
  • どのような人材を採用したいか
  • 監理型を利用するか
  • 将来的に特定技能へ移行させるか

を事前に検討しておくことが大切です。

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※本記事は2026年6月時点で公表されている資料を基に作成しています。今後の政省令等により運用が変更される可能性があります。