「資格外活動許可を申請するには、どのような書類が必要ですか?」
「留学生がアルバイトをする場合の必要書類は?」
「家族滞在で働くために何を準備すればよいですか?」
「技術・人文知識・国際業務の在留資格で副業する場合の書類は?」
このようなご相談があります。
資格外活動許可を申請する場合、基本的な申請書類は共通しています。
しかし、実際に必要となる書類は、
- 現在の在留資格
- これから行う活動の内容
- 雇用されるのか
- 業務委託なのか
- 個人事業として行うのか
- 包括許可か個別許可か
によって異なります。
そのため、資格外活動許可申請の必要書類は、すべての人が同じではありません。
この記事では、資格外活動許可申請で一般的に準備する書類と、活動内容ごとの注意点を解説します。
資格外活動許可とは?
資格外活動許可とは、
現在の在留資格で認められている活動以外の活動を行い、収入や報酬を得る場合などに、一定の条件のもとで許可を受ける制度
です。
例えば、
留学生
在留資格「留学」で日本の大学に通っている。
その一方で、アルバイトをする。
家族滞在
在留資格「家族滞在」で日本に滞在している。
その一方で、パートタイムの仕事をする。
就労ビザ
技術・人文知識・国際業務で会社員として働いている。
その一方で、副業として別の仕事をする。
高度専門職
高度専門職として働いている。
その一方で、DJ、モデル、講演などの活動を行う。
このような場合に、現在の在留資格との関係を確認し、必要に応じて資格外活動許可を申請します。
資格外活動許可には大きく2種類ある
資格外活動許可には、活動内容に応じて大きく次のような区分があります。
① 包括許可
代表的なものが、留学生や家族滞在の方のアルバイトです。
例えば、「原則として週28時間以内の収入を伴う活動」について許可を受けるものです。
活動先が変わるたびに、個別の勤務先を申請する必要がない場合があります。
ただし、許可の内容や条件を確認する必要があります。
② 個別許可
具体的な活動内容や勤務先を特定して許可を受けるものです。
例えば、
- 就労ビザの副業
- 業務委託
- DJ活動
- モデル活動
- 講演
- 講師活動
- SNS収益
- 個人事業
などです。
個別許可の場合には、活動内容を説明する資料が重要になります。
資格外活動許可申請の基本的な必要書類
一般的に、資格外活動許可申請では、次の書類を準備します。
基本書類
① 資格外活動許可申請書
最も基本となる書類です。
申請人の情報や、資格外活動の内容などを記載します。
② パスポート
本人確認および在留資格の確認のために使用します。
③ 在留カード
現在の在留資格や在留期間を確認するために必要です。
④ 資格外活動の内容が分かる資料
例えば、
- 雇用契約書
- 労働条件通知書
- 雇用予定証明書
- 業務委託契約書
- 講演依頼書
- 出演依頼書
- 仕事内容の説明書
などです。
個別許可の場合には、活動内容を具体的に説明できる資料が重要になります。
留学生のアルバイト|必要書類
在留資格「留学」の方がアルバイトをする場合、一般的には次のような書類を準備します。
基本的な書類
- 資格外活動許可申請書
- パスポート
- 在留カード
- 雇用契約書または労働条件通知書
などです。
実際の必要書類については、申請方法や個別の状況によって異なる場合があります。
アルバイト先が決まっている場合
例えば、
コンビニで週20時間働く
飲食店で週15時間働く
という場合です。
勤務先、仕事内容、勤務時間、給与などが分かる資料を準備します。
留学生の週28時間の注意点
留学生が資格外活動許可を受けてアルバイトをする場合、活動時間の管理が重要です。
原則として、資格外活動許可の条件に従って活動する必要があります。
特に、週28時間の計算については注意が必要です。
どの曜日を起点とした1週間で計算しても、常に1週間について28時間以内であることが必要です。
例えば、月曜日から日曜日までで28時間以内だから大丈夫と考えるだけでは不十分です。
火曜日から翌月曜日まで計算しても、28時間以内である必要があります。
同様に、
- 水曜日から火曜日
- 木曜日から水曜日
- 金曜日から木曜日
など、どの曜日を起点とした1週間でも28時間を超えないように管理する必要があります。
複数のアルバイトを掛け持ちする場合は、勤務時間を合計して管理します。
家族滞在の資格外活動許可|必要書類
在留資格「家族滞在」の方が働く場合にも、資格外活動許可が必要となる場合があります。
例えば、
- パート
- アルバイト
- 飲食店勤務
- コンビニ勤務
- 清掃業務
などです。
一般的には、
- 資格外活動許可申請書
- パスポート
- 在留カード
- 雇用契約書
- 労働条件通知書
などを準備します。
ただし、具体的な活動内容によって必要な資料が異なる場合があります。
技術・人文知識・国際業務の副業|必要書類
技術・人文知識・国際業務の在留資格を持つ方が副業をする場合には、活動内容を具体的に説明することが重要です。
例えば、
本業 Tエンジニア
副業 会社からWeb制作を受託
という場合です。
この場合、一般的には、
- 資格外活動許可申請書
- パスポート
- 在留カード
- 業務委託契約書
- 仕事内容の説明資料
- 報酬額が分かる資料
- 活動時間が分かる資料
などを準備することが考えられます。
業務委託で副業する場合の必要書類
副業が業務委託の場合、次のような資料を準備します。
業務委託契約書
誰と契約しているのか、どのような業務を行うのかを確認します。
業務内容の説明書
契約書だけでは業務内容が分かりにくい場合には、別途説明書を作成します。
例えば、
- Webサイト制作
- 翻訳
- 通訳
- SNS運用
- 動画制作
- コンサルティング
などです。
報酬に関する資料
- 報酬額
- 支払方法
- 支払時期
などが分かる資料です。
活動時間に関する資料
資格外活動許可の内容によっては、活動時間の確認が必要となる場合があります。
そのため、週何時間程度活動するのかを説明できるようにしておくことが重要です。
高度専門職の資格外活動許可|必要書類
高度専門職の方が副業や資格外活動を行う場合も、具体的な活動内容の確認が重要です。
例えば、
- DJ
- モデル
- 講演
- セミナー講師
- コンサルティング
- SNS収益
- 副業
などです。
必要書類としては、一般的に、
- 資格外活動許可申請書
- パスポート
- 在留カード
- 雇用契約書
- 業務委託契約書
- 出演依頼書
- 講演依頼書
- 仕事内容の説明資料
- 報酬額が分かる資料
などを準備します。
ただし、高度専門職については、現在の活動内容やポイント計算との関係も確認する必要があります。
DJ活動の資格外活動許可|必要書類
DJ活動の場合、次のような書類が考えられます。
- 出演依頼書
- 出演契約書
- イベントの概要
- 出演日程
- 出演時間
- 出演料が分かる資料
- 主催者の情報
などです。
例えば、2026年8月1日にイベントへ出演する出演料として5万円を受け取るという場合には、その内容を確認できる資料を準備します。
モデル活動の資格外活動許可|必要書類
モデル活動では、
- モデル契約書
- 撮影依頼書
- 撮影内容
- 撮影日程
- 報酬額
- 依頼会社の情報
などを準備することがあります。
SNSの企業案件の場合には、
- 企業との契約書
- 投稿内容
- 投稿回数
- 報酬額
- 商品・サービスの内容
などを説明する資料が重要になります。
講演・セミナー講師|必要書類
講演活動では、
- 講演依頼書
- 講演契約書
- 講演内容
- 講演日時
- 講演時間
- 講演料
などが分かる資料を準備します。
例えば、外国人向けに日本のビジネス文化について講演するIT技術についてセミナーを行うなど、講演内容を具体的に説明することが重要です。
YouTube・SNS収益化|必要書類
YouTubeやSNSの収益化では、通常の雇用契約書が存在しないことがあります。
その場合には、活動内容を説明する資料を準備します。
例えば、
- チャンネルの概要
- SNSアカウントの概要
- 投稿内容
- 収益化の仕組み
- 広告収入の仕組み
- 企業案件の契約書
- アフィリエイトの仕組み
- 活動頻度
- 収益の見込み
などです。
SNS収益については、「収益があるから必ず資格外活動許可が必要」「趣味だから必ず許可不要」と一律に判断することはできません。
具体的な活動内容と現在の在留資格を確認する必要があります。
個人事業・フリーランスの必要書類
個人事業として活動する場合には、
- 業務委託契約書
- 取引先との契約書
- 仕事内容の説明書
- 事業計画
- 報酬の見込み
- 活動時間
- 事業内容が分かる資料
などを準備することがあります。
ただし、開業届を提出したから資格外活動許可が不要になるということではありません。
税務上の個人事業と、在留資格上認められる活動は別の問題です。
資格外活動許可申請で追加資料を求められる場合
申請後に、入管から追加資料の提出を求められる場合があります。
例えば、
- 詳細な仕事内容
- 契約書
- 給与明細
- 勤務予定表
- 会社の概要
- 報酬の内容
- 活動時間
- 事業内容
などです。
申請時点で活動内容が分かりにくい場合には、最初から説明資料を添付することが有効な場合があります。
必要書類が多いから許可されるわけではない
資格外活動許可では、「書類をたくさん提出すれば許可される」というものではありません。
重要なのは、活動内容を正確に説明し、現在の在留資格との関係を明確にすること
です。
例えば、契約書があっても、
- 仕事内容が不明確
- 活動時間が不明
- 報酬の内容が不明
であれば、追加説明が必要となる可能性があります。
資格外活動許可申請の書類チェックリスト
申請前には、次の項目を確認しましょう。
基本書類
□ 資格外活動許可申請書
□ パスポート
□ 在留カード
活動内容
□ 仕事内容が分かる資料
□ 勤務先・契約先が分かる資料
□ 活動期間が分かる資料
□ 活動時間が分かる資料
報酬
□ 給与額・報酬額
□ 支払方法
□ 支払時期
契約
□ 雇用契約書
□ 労働条件通知書
□ 業務委託契約書
□ 出演契約書
□ 講演依頼書
その他
□ 会社概要
□ 事業内容
□ SNS活動の説明資料
□ 追加説明書
資格外活動許可申請でよくある間違い
① 「副業」としか書かない
「副業」という言葉だけでは、具体的な活動内容が分かりません。
例えば、
Web制作
通訳
DJ
モデル
講演
など、具体的に説明することが重要です。
② 契約書だけを提出する
契約書があっても、活動内容が分かりにくい場合があります。
必要に応じて、仕事内容の説明書を添付します。
③ 報酬額を書かない
報酬を受け取る活動であれば、報酬額や支払方法を説明することが重要です。
④ 活動時間を確認していない
特に留学生や家族滞在の方は、資格外活動許可の条件と活動時間の管理が重要です。
⑤ 資格外活動許可と税務申告を混同する
資格外活動許可と確定申告は別の制度です。
確定申告をしたから資格外活動許可が不要になるわけではありません。
資格外活動許可申請の必要書類は人によって異なる
資格外活動許可申請の基本書類はありますが、活動内容によって追加資料が必要となります。
例えば、
留学生のアルバイト
- 雇用契約書
- 労働条件通知書
家族滞在のパート
- 雇用契約書
- 勤務条件が分かる資料
技人国の副業
- 業務委託契約書
- 業務内容説明書
- 報酬資料
高度専門職のDJ活動
- 出演依頼書
- イベント概要
- 出演料の資料
モデル活動
- 撮影依頼書
- 契約書
- 報酬資料
講演活動
- 講演依頼書
- 講演内容
- 講演料
というように、活動ごとに準備する資料が異なります。
まとめ|資格外活動許可申請は活動内容に応じた書類準備が重要
資格外活動許可申請では、基本的に、
- 資格外活動許可申請書
- パスポート
- 在留カード
- 資格外活動の内容が分かる資料
を準備します。
しかし、実際には、
- 留学生のアルバイト
- 家族滞在のパート
- 技術・人文知識・国際業務の副業
- 高度専門職の副業
- 業務委託
- DJ
- モデル
- 講演
- SNS収益
など、活動内容によって追加書類が異なります。
大切なのは、
「何の活動をするのか」
「誰と契約するのか」
「どのくらい活動するのか」
「いくら報酬を受け取るのか」
を具体的に説明できるようにすることです。
資格外活動を始める前に、必要書類と在留資格との関係を確認しておきましょう。
ポー行政書士事務所へのご相談
ポー行政書士事務所では、資格外活動許可申請に関するご相談を承っています。
例えば、
- 資格外活動許可の必要書類が分からない
- 留学生がアルバイトを始めたい
- 家族滞在で働きたい
- 技術・人文知識・国際業務で副業をしたい
- 高度専門職で副業をしたい
- 業務委託契約で仕事をしたい
- DJやモデル活動をしたい
- 講演やセミナーをしたい
- YouTubeやSNSで収益化したい
- どの書類を準備すればよいか分からない
といったご相談に対応しています。
資格外活動許可は、活動内容によって必要書類が異なります。
「この活動の場合、どのような書類が必要?」という段階からでもご相談いただけます。
お気軽にポー行政書士事務所へお問い合わせください。
