資格外活動許可の完全ガイド

「外国人がアルバイトをするには資格外活動許可が必要ですか?」

「留学生は週28時間までなら自由に働けますか?」

「家族滞在でパートをするにはどうすればよいですか?」

「技術・人文知識・国際業務の在留資格で副業できますか?」

「高度専門職でDJやモデル活動をする場合、資格外活動許可は必要ですか?」

「業務委託契約やYouTubeの収益にも資格外活動許可が必要ですか?」

外国人の方が日本で現在の在留資格に認められている活動以外の活動を行い、収入や報酬を得る場合には、資格外活動許可が必要となることがあります。

しかし、資格外活動許可は、すべての外国人が同じ条件で申請するものではありません。

現在の在留資格や、これから行う活動によって、

  • 資格外活動許可が必要か
  • 包括許可で足りるのか
  • 個別許可が必要なのか
  • そもそも別の在留資格が必要なのか

が変わります。

この記事では、資格外活動許可について、

  • 制度の基本
  • 留学生のアルバイト
  • 家族滞在の就労
  • 就労ビザの副業
  • 技術・人文知識・国際業務
  • 高度専門職
  • 業務委託
  • YouTube・SNS収益
  • DJ・モデル・講演
  • 必要書類
  • 不許可の理由

まで、まとめて解説します。

目次

  1. 資格外活動許可とは?
  2. まず確認すべき「現在の在留資格」
  3. 資格外活動許可が必要になる代表的なケース
  4. 包括許可と個別許可の違い
  5. 留学生のアルバイトと週28時間
  6. 家族滞在で働く場合
  7. 就労ビザで副業する場合
  8. 技術・人文知識・国際業務で副業する場合
  9. 高度専門職の資格外活動
  10. 業務委託契約・フリーランスの場合
  11. YouTube・SNS収益の場合
  12. DJ・モデル・講演活動の場合
  13. 資格外活動許可なしで働いた場合
  14. 申請に必要な書類
  15. 不許可になる主な理由
  16. 申請前のチェックリスト
  17. よくある質問
  18. ポー行政書士事務所へのご相談

1.資格外活動許可とは?

資格外活動許可とは、現在の在留資格で認められている活動以外の活動を行う場合に、一定の条件のもとで許可を受ける制度です。

例えば、

在留資格「留学」

大学や専門学校で学ぶことが本来の活動です。

その一方で、アルバイトをする場合には、原則として資格外活動許可が必要となります。

在留資格「家族滞在」

扶養を受けて生活することを前提とした在留資格です。

その一方で、パートやアルバイトをする場合には、資格外活動許可が必要となる場合があります。

技術・人文知識・国際業務

会社員として認められた業務を行っています。

その一方で、別の会社から業務委託を受けるなど、現在の在留資格で認められた活動以外の仕事をする場合には、資格外活動許可が必要となる可能性があります。

高度専門職

高度専門職として活動しています。

その一方で、DJ、モデル、講演、SNS収益などの活動を行う場合には、活動内容を確認する必要があります。

重要なポイント

資格外活動許可については、収入があるかどうかだけで判断することはできません。

重要なのは、現在の在留資格で認められている活動かどうかです。

そのため、「副業だから必ず資格外活動許可が必要」「収入が少ないから許可は不要」と一律に判断することはできません。

2.まず確認すべき「現在の在留資格」

資格外活動許可を検討する場合、最初に確認するのは、現在の在留資格です。

在留カードには、例えば次のような在留資格が記載されています。

  • 留学
  • 家族滞在
  • 技術・人文知識・国際業務
  • 高度専門職
  • 経営・管理
  • 教授
  • 企業内転勤
  • 技能
  • 特定活動

などです。

同じ「アルバイト」や「副業」であっても、現在の在留資格によって取扱いが異なります。

留学生

学校に通いながらコンビニでアルバイトをする。

→ 資格外活動許可が必要となるのが一般的です。

家族滞在

パートタイムで働く。

→ 資格外活動許可が必要となる場合があります。

技術・人文知識・国際業務

本業とは別に翻訳業務を行う。

→ 現在の在留資格で認められる活動か、資格外活動許可が必要かを確認します。

高度専門職

本業とは別にDJとして出演する。

→ 活動内容に応じて確認が必要です。

3.資格外活動許可が必要になる代表的なケース

代表的なものとして、次のような活動があります。

アルバイト・パート

  • コンビニ
  • 飲食店
  • ホテル
  • 清掃
  • 工場
  • 倉庫
  • 通訳・翻訳

などです。

副業

  • Web制作
  • コンサルティング
  • 通訳・翻訳
  • SNS運用
  • 動画制作
  • 講師

などです。

個人で行う活動

  • YouTube
  • SNS収益
  • アフィリエイト
  • DJ
  • モデル
  • 講演
  • セミナー

などです。

ただし、活動内容によっては資格外活動許可ではなく、現在の在留資格の変更や別の在留資格が必要となる場合もあります。

4.包括許可と個別許可の違い

資格外活動許可には、活動の内容や許可の範囲に応じて、包括的な許可と個別の許可があります。

包括許可

代表的なものが、留学生や家族滞在の方のアルバイトです。

一定の条件の範囲内で、複数の勤務先で活動できる場合があります。

ただし、許可の条件を確認する必要があります。

個別許可

具体的な活動内容や勤務先を特定して許可を受けるものです。

例えば、

  • 就労ビザの副業
  • 業務委託
  • DJ
  • モデル
  • 講演
  • セミナー講師
  • SNS収益

などです。

個別許可では、どのような活動をするのかを具体的に説明することが重要です。

5.留学生のアルバイトと週28時間

在留資格「留学」の方がアルバイトをする場合、資格外活動許可の条件に従う必要があります。

一般的に、包括許可では週28時間以内の活動が重要なポイントになります。

ただし、週28時間の計算には注意が必要です。

どの曜日を起点とした1週間で計算しても、常に1週間について28時間以内であることが必要です。

例えば、

月曜日から日曜日までで28時間以内であっても、

水曜日から翌火曜日まで計算すると30時間になる場合には、問題となる可能性があります。

また、複数のアルバイトを掛け持ちしている場合には、勤務時間を合計して管理する必要があります。

週28時間の管理例

A店:週15時間

B店:週13時間

合計:週28時間

この場合でも、実際の勤務日や週の区切り方によって超過しないように注意が必要です。

特に、シフトの変更や追加勤務がある場合には、継続的に勤務時間を確認することが重要です。

詳しくは、以下の記事をご覧ください。

👉 資格外活動許可とは?対象者・申請方法・注意点を解説

6.家族滞在で働く場合

在留資格「家族滞在」の方が働く場合も、資格外活動許可が必要となる場合があります。

例えば、

  • パート
  • アルバイト
  • 飲食店勤務
  • コンビニ勤務
  • 清掃
  • 工場勤務

などです。

家族滞在の方が働く場合には、

  • 仕事内容
  • 勤務時間
  • 勤務先
  • 報酬

などを確認します。

また、現在の在留資格の活動目的との関係にも注意が必要です。

7.就労ビザで副業する場合

就労ビザを持っている方でも、自由にどのような仕事でもできるわけではありません。

例えば、現在の仕事がITエンジニアである場合に、別の会社で飲食店の接客業務を行う場合などは、現在の在留資格で認められている活動とは異なる可能性があります。

その場合には、

  • 現在の在留資格で認められるか
  • 資格外活動許可が必要か
  • 在留資格の変更が必要か

を確認する必要があります。

👉 就労ビザで副業するには資格外活動許可が必要?

8.技術・人文知識・国際業務で副業する場合

技術・人文知識・国際業務の在留資格では、認められる活動の範囲があります。

例えば、

本業 ITエンジニア

副業 Web制作

であれば、活動内容によっては現在の在留資格との関係を検討する必要があります。

一方、

本業 ITエンジニア

副業 飲食店での接客

であれば、活動内容が大きく異なります。

副業を検討する場合には、

  • 仕事内容
  • 契約形態
  • 活動時間
  • 報酬
  • 取引先

などを確認することが重要です。

👉 技術・人文知識・国際業務で副業する場合の注意点

9.高度専門職の資格外活動

高度専門職の在留資格を持つ方からも、副業や個人活動について相談があります。

例えば、

  • DJ
  • モデル
  • 講演
  • セミナー
  • コンサルティング
  • SNS収益

などです。

高度専門職であっても、すべての活動が自由に認められるわけではありません。

具体的な活動内容と、現在の在留資格との関係を確認する必要があります。

また、高度専門職では、現在の活動内容やポイント計算との関係も確認する必要があります。

👉 高度専門職の資格外活動許可|個別許可のポイント

10.業務委託契約・フリーランスの場合

「雇用契約ではなく業務委託なら資格外活動許可は不要ですか?」

というご質問があります。

しかし、業務委託契約だから資格外活動許可が不要になるとは限りません。

重要なのは、契約形式だけではなく、実際にどのような活動をするのかです。

例えば、

  • Web制作
  • 翻訳
  • 通訳
  • SNS運用
  • 動画制作
  • コンサルティング

などです。

契約書だけでは活動内容が分かりにくい場合には、仕事内容を説明する資料が必要となる場合があります。

👉 業務委託契約でも資格外活動許可は必要

11.YouTube・SNS収益の場合

YouTubeやSNSで収益を得る場合にも、活動内容の確認が必要です。

例えば、

  • YouTube広告収入
  • アフィリエイト
  • 企業案件
  • 商品紹介
  • SNS投稿による報酬

などがあります。

「趣味で始めた」という場合でも、継続的に収益を得る活動となる場合には、在留資格との関係を確認する必要があります。

一方で、

収益があるから必ず資格外活動許可が必要と一律に判断することもできません。

具体的な活動内容を確認する必要があります。

👉 YouTube・SNS収益は資格外活動許可が必要?

12.DJ・モデル・講演活動の場合

DJ、モデル、講演などの活動も、報酬を受け取る場合には活動内容の確認が必要です。

例えば、

  • イベント出演
  • モデル撮影
  • 講演
  • セミナー
  • 講師

などです。

確認する項目としては、

  • 依頼者
  • 活動内容
  • 活動日
  • 活動時間
  • 報酬
  • 契約内容

などがあります。

👉 DJ・モデル・講演活動は資格外活動許可の対象?

13.資格外活動許可なしで働いた場合

資格外活動許可が必要な活動を、許可を受けずに行うと、在留資格上の問題となる可能性があります。

また、許可を取得していても、許可された範囲を超えて活動する場合には注意が必要です。

例えば、

  • 無許可でアルバイトをする
  • 週28時間を超える
  • 許可された活動以外の仕事をする
  • 申請内容と実際の活動が異なる

などです。

在留資格の更新や変更、永住許可申請などにも影響する可能性があるため、資格外活動を始める前に確認することが重要です。

👉 資格外活動許可なしで働いたらどうなる?

14.資格外活動許可申請に必要な書類

基本的な申請書類としては、

  • 資格外活動許可申請書
  • パスポート
  • 在留カード

などがあります。

さらに活動内容に応じて、

  • 雇用契約書
  • 労働条件通知書
  • 業務委託契約書
  • 出演依頼書
  • 講演依頼書
  • 仕事内容の説明書
  • 活動時間が分かる資料
  • 報酬額が分かる資料

などが必要となる場合があります。

必要書類は、在留資格や活動内容によって異なります。

👉 資格外活動許可申請で必要な書類一覧

15.資格外活動許可が不許可になる主な理由

資格外活動許可は、申請すれば必ず許可されるものではありません。

不許可となる可能性がある理由としては、

  • 活動内容が不明確
  • 現在の在留資格との関係に問題がある
  • 活動時間が過大
  • 本来の活動に支障がある
  • 書類の内容が不十分
  • 過去に無許可活動がある
  • 過去に週28時間を超えていた
  • 在留状況に問題がある

などが考えられます。

ただし、具体的な不許可理由は個別の申請によって異なります。

👉 資格外活動許可が不許可になる理由とは?

16.資格外活動許可を申請する前のチェックリスト

申請前には、次の項目を確認しましょう。

現在の在留資格

□ 在留資格を確認した

□ 在留期限を確認した

□ 現在の本来の活動を適切に行っている

資格外活動

□ 具体的な仕事内容が明確

□ 勤務先・契約先が明確

□ 活動時間が明確

□ 報酬額が明確

□ 契約内容が確認できる

留学生・家族滞在

□ 週28時間の条件を確認した

□ 複数の勤務先の時間を合計した

□ どの曜日を起点とした1週間でも28時間以内か確認した

過去の活動

□ 無許可で働いていない

□ 資格外活動許可の条件違反がない

□ 必要な届出を行っている

□ 税金等の公的義務に問題がないか確認した

17.よくある質問

Q1. 資格外活動許可は誰でも申請できますか?

申請自体は可能ですが、必ず許可されるわけではありません。

現在の在留資格や活動内容によって、許可の可否が判断されます。

Q2. 留学生は資格外活動許可を取れば何でも働けますか?

いいえ。

許可された範囲や条件に従う必要があります。

また、活動内容によっては認められない場合があります。

Q3. 週28時間以内なら必ず大丈夫ですか?

いいえ。

週28時間以内であっても、活動内容や勤務先、許可条件に問題がないか確認する必要があります。

また、留学生の週28時間については、

どの曜日を起点とした1週間で計算しても、1週間について28時間以内であることが必要です。

Q4. 業務委託なら資格外活動許可は不要ですか?

必ずしもそうではありません。

契約形式ではなく、実際の活動内容を確認する必要があります。

Q5. SNSで収益を得るだけなら問題ありませんか?

活動内容によって異なります。

YouTube、SNS、アフィリエイト、企業案件など、具体的な活動内容を確認する必要があります。

Q6. 資格外活動許可が不許可になったら再申請できますか?

再申請を検討することはできます。

ただし、まず不許可となった原因を確認することが重要です。

同じ内容で再申請するだけでは、問題が解決しない可能性があります。

18.資格外活動許可について迷ったら、活動前に確認しましょう

資格外活動許可については、

「この仕事なら許可は必要?」

「週28時間以内なら大丈夫?」

「業務委託なら問題ない?」

「SNS収益はどう考える?」

と迷うケースが少なくありません。

特に、

  • 就労ビザの副業
  • 高度専門職の副業
  • 業務委託
  • 個人事業
  • DJ
  • モデル
  • 講演
  • YouTube
  • SNS収益

などは、単純なアルバイトとは異なります。

資格外活動を始める前に、現在の在留資格と、これから行う活動の関係を確認することが重要です。

ポー行政書士事務所へのご相談

ポー行政書士事務所では、外国人の方の資格外活動許可に関するご相談を承っています。

例えば、

  • 資格外活動許可が必要か知りたい
  • 留学生がアルバイトをしたい
  • 家族滞在で働きたい
  • 技術・人文知識・国際業務で副業をしたい
  • 高度専門職で副業をしたい
  • 業務委託で仕事をしたい
  • 個人事業を始めたい
  • YouTubeやSNSで収益化したい
  • DJやモデル活動をしたい
  • 講演やセミナーをしたい
  • 資格外活動許可の必要書類を確認したい
  • 資格外活動許可が不許可になった
  • 無許可で働いてしまった

といったご相談に対応しています。

資格外活動許可は、活動内容によって必要な手続きや確認事項が異なります。

「この活動は資格外活動許可が必要なのか分からない」という段階からでもご相談いただけます。

資格外活動を始める前に、在留資格との関係を確認しましょう。

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