「現在は技術・人文知識・国際業務ですが、高度専門職に変更できますか?」
「技人国から高度専門職に変更するメリットはありますか?」
「ポイントを計算したら70点あります。すぐに変更できますか?」
高度専門職について、このようなご相談をいただくことがあります。
結論からいうと、技術・人文知識・国際業務(技人国)から高度専門職へ在留資格を変更することは可能です。
ただし、単に現在「技人国」で働いているからといって、自動的に高度専門職へ変更できるわけではありません。
高度専門職へ変更するためには
- 高度専門職の活動内容に該当すること
- 高度人材ポイント制で必要なポイントを満たすこと
- 申請する活動内容と雇用条件が適切であること
- 必要な資料によってポイントを証明できること
などを確認する必要があります。
この記事では、技人国から高度専門職へ変更する場合の要件や必要書類、申請時の注意点について行政書士が解説します。
技人国から高度専門職へ変更できる?
技術・人文知識・国際業務から高度専門職への在留資格変更は可能です。
特に、技人国で働いている方のうち、
- 高い学歴がある
- 専門分野の職歴が長い
- 年収が高い
- 日本語能力がある
- 研究実績や資格がある
という方は、高度専門職のポイント要件を満たす可能性があります。
例えば、
- ITエンジニア
- システムエンジニア
- 研究開発職
- 技術者
- 経営企画職
- マーケティング職
- 専門的な知識を必要とする業務
などに従事している方は、高度専門職1号ロへの変更を検討するケースがあります。
高度専門職1号ロへの変更が多い理由
技人国から高度専門職へ変更する場合、特に検討されることが多いのが高度専門職1号ロです。
高度専門職1号ロは、専門的な知識または技術を必要とする業務に従事する外国人を対象とする在留資格です。
現在の仕事内容が、
- 技術
- 自然科学
- 人文科学
- 専門的な知識
- 高度な技術
を必要とするものである場合、高度専門職1号ロへの変更を検討できる可能性があります。
ただし、ポイントを満たしているだけでは不十分です。
現在の仕事内容が高度専門職1号ロの活動内容に該当するかどうかも確認する必要があります。
技人国から高度専門職へ変更するための主な要件
1.高度専門職の活動内容に該当すること
最初に確認する必要があるのは、現在の仕事内容です。
例えば、
- IT技術者
- エンジニア
- 研究者
- 企画職
- マーケティング職
- 専門的な知識を必要とする業務
などが考えられます。
しかし、職種名だけで判断することはできません。
同じ「マーケティング担当」という職種であっても、実際の業務内容が異なる場合があります。
そのため、
- 具体的な業務内容
- 会社での役職
- 必要とされる知識・技術
- 学歴との関連性
- 実務経験との関係
を確認する必要があります。
2.高度人材ポイント制で必要なポイントを満たすこと
高度専門職のポイント計算では、主に次のような項目が考慮されます。
- 学歴
- 職歴
- 年収
- 年齢
- 日本語能力
- 研究実績
- 資格
- その他の加算項目
これらを合計し、必要なポイントを満たす必要があります。
一般的に、高度専門職1号では70点以上が重要な基準となります。
ただし、ポイント計算は申請人の活動区分や最新の制度内容によって確認する必要があります。
高度専門職のポイント計算例
例えば、技人国で働いている方が、
- 大学院を修了
- 関連する職歴がある
- 年収が一定水準以上
- 年齢による加点がある
- 日本語能力を有している
という場合、70点以上となる可能性があります。
一方で、
- 学歴は高いが職歴が短い
- 年収が低い
- 年齢によるポイントが少ない
- 日本語能力の加点がない
という場合には、70点に届かない可能性もあります。
したがって、まずは現在の情報を整理し、正確にポイントを計算することが重要です。
技人国から高度専門職に変更するメリット
メリット1:在留資格上の優遇措置
高度専門職には、通常の就労系在留資格とは異なる優遇措置があります。
例えば、
- 複合的な在留活動
- 配偶者の就労
- 一定の条件下での親の帯同
- 一定の条件下での家事使用人の帯同
- 入国・在留手続の優先処理
などがあります。
ただし、それぞれの制度には個別の要件があります。
「高度専門職になれば何でもできる」ということではありません。
メリット2:永住許可を早期に目指せる可能性
高度専門職の大きなメリットの一つが、永住許可との関係です。
一定のポイントを満たしている方は、通常の永住許可申請よりも短い在留期間で申請できる可能性があります。
ただし、ここで重要なのは、高度専門職に変更した日から、必ず一定期間を数えるとは限らないという点です。
在留資格「高度専門職」の方の永住許可申請要件
70点以上の方は、3年間の活動継続
80点以上の方は、1年間の活動継続
過去のポイント状況や在留状況を含めて判断される場合があるため、永住許可を検討する場合には、現在だけでなく過去の状況も確認する必要があります。
また、
- 税金
- 年金
- 健康保険
- 在留状況
- 素行
- 収入
なども確認されます。
高度専門職のポイントが高いからといって、永住許可が自動的に認められるわけではありません。
技人国から高度専門職へ変更する場合の必要書類
具体的な必要書類は、申請人の状況や所属機関のカテゴリーなどによって異なります。
一般的には、次のような書類を準備します。
申請人に関する書類
- 在留資格変更許可申請書
- 写真
- パスポート
- 在留カード
- 履歴書
- 職務経歴書
学歴を証明する書類
- 卒業証明書
- 学位証明書
- 成績証明書等
学歴によっては、取得した学位を証明する資料が必要となります。
職歴を証明する書類
- 在職証明書
- 過去の勤務先の在職証明書
- 職務経歴書
職歴によるポイントを計算する場合には、その職歴を証明できる資料が必要です。
年収を証明する書類
- 雇用契約書
- 労働条件通知書
- 給与明細
- 源泉徴収票
- 会社が作成する給与関係資料
などを確認します。
特に、年収がポイント計算に大きく影響する場合には、雇用条件を正確に確認する必要があります。
日本語能力を証明する書類
日本語能力による加点を受ける場合には、
- 日本語能力試験の合格証明書
- その他の日本語能力を証明する資料
などが必要となる場合があります。
ポイント計算表
高度専門職の申請では、ポイント計算に関する資料も準備します。
ポイントを計算するだけでなく、
なぜそのポイントになるのか
を証明資料とともに整理することが重要です。
技人国から高度専門職への変更で注意すること
注意点1:ポイントだけで判断しない
高度専門職の申請では、ポイントが重要です。
しかし、70点以上であれば必ず許可されるというわけではありません。
次のような点も確認されます。
- 申請する活動内容
- 雇用契約
- 会社の事業内容
- 申請人の学歴・職歴
- 収入
- 必要書類
ポイント計算と在留資格該当性の両方を確認する必要があります。
注意点2:仕事内容が変わる場合
技人国から高度専門職への変更と同時に転職する場合には注意が必要です。
転職先での仕事内容が、高度専門職の活動内容に該当する必要があります。
また、転職後の会社の状況や雇用条件も確認されます。
「ポイントは70点あるが、転職先の仕事が高度専門職の対象にならない」というケースもあり得ます。
注意点3:年収の計算
年収はポイント計算上重要な項目です。
しかし、
- 基本給
- 賞与
- 手当
- インセンティブ
- 業務委託報酬
- 副業収入
などをどのように扱うかは慎重に確認する必要があります。
特に、複数の収入源がある方は、単純にすべてを合計するのではなく、制度上の取扱いを確認することが重要です。
注意点4:転職した場合のポイント
転職により、
- 年収
- 職務内容
- 所属機関
- 職歴
- 雇用条件
が変わる場合があります。
そのため、転職後に改めてポイントを計算する必要があります。
現在70点であっても、転職後に年収が下がった場合などには、ポイントが変わる可能性があります。
技人国のままではなく高度専門職に変更した方がよい?
これは申請人の状況によって異なります。
高度専門職には多くのメリットがありますが、すべての方にとって変更が必要とは限りません。
例えば、
- 現在の技人国で特に問題がない
- 高度専門職のポイントがぎりぎり
- 転職予定がある
- 将来の職務内容が大きく変わる
- 高度専門職の優遇措置を利用する予定がない
という場合には、慎重に検討する必要があります。
一方で、
- 70点以上のポイントがある
- 将来的に永住許可を検討している
- 家族の帯同を検討している
- 配偶者の就労を希望している
- 高度専門職の優遇措置を利用したい
という方は、高度専門職への変更を検討する価値があります。
技人国から高度専門職への変更は行政書士に相談できる?
技人国から高度専門職への変更では、単に申請書を作成するだけでなく、
- 現在の仕事内容を確認する
- 高度専門職の活動区分を判断する
- ポイントを計算する
- 証明資料を確認する
- 必要書類を準備する
- 申請内容全体を確認する
という流れで準備することが重要です。
特に、
- 70点ぎりぎり
- 職歴の判断が難しい
- 外国の学歴がある
- 複数の職歴がある
- 年収の計算が複雑
- 副業・兼業をしている
- 転職を予定している
という方は、事前に専門家へ相談することをおすすめします。
ポー行政書士事務所では高度専門職への変更をサポートしています
ポー行政書士事務所では、外国人の在留資格・ビザ申請を専門的に取り扱っています。
技術・人文知識・国際業務から高度専門職への変更について、
- 高度専門職のポイント計算
- 70点以上の可能性の確認
- 学歴・職歴の確認
- 年収の確認
- 必要書類の確認
- 在留資格変更許可申請
- 永住許可との関係
- 転職後の在留資格についての相談
などに対応しています。
「技人国から高度専門職に変更できるか知りたい」
「自分は70点以上あるか確認したい」
「高度専門職に変更するメリットを知りたい」
「将来の永住許可も含めて相談したい」
という方は、ポー行政書士事務所までご相談ください。
まとめ
技術・人文知識・国際業務から高度専門職へ変更することは可能です。
ただし、変更するためには、
- 高度専門職の活動内容に該当すること
- 必要なポイントを満たすこと
- ポイントを証明できる資料があること
- 雇用条件や仕事内容が適切であること
などを確認する必要があります。
特に、ポイントが70点前後の方は、計算方法によって結果が変わる可能性があります。
また、高度専門職への変更は、将来の永住許可や家族の在留にも関係する場合があります。
そのため、単に「ポイントがあるか」だけでなく、将来の在留計画も含めて検討することが重要です。
技人国から高度専門職への変更を検討している方は、ポー行政書士事務所までご相談ください。
あなたの現在の在留資格・仕事内容・学歴・職歴・年収等を確認し、高度専門職への変更可能性を一緒に整理します。
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高度専門職への在留資格変更について、次のようなご相談を受け付けています。
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ポー行政書士事務所
東京都青梅市
行政書士 山浦 賢一
